メルセデスベンツE320 CDI~アクチュエーターソレノイド交換
2016年 02月 08日
世界中でのディーゼルの評価を下げてしまったかも知れませんね・・・
今回登場する、メルセデスベンツE320 CDIアバンギャルド。
ディーゼルターボのお話です(笑)
アメリカは一応、世界で最も排ガスに厳しい国とされています。対外的には・・・
(日本みたいな車検制度が無いから実際はどうなんだか・・・)
でも、メーカーからすればアメリカは”世界有数のドル箱市場”
なんとしてもアメリカ市場が欲しいところ。
その地で他メーカーを押さえて先にディーゼルを発表したかったん
でしょうね。
それを突破口に一機に市場を開拓じゃーーーーー!
ってVW社は先走っちゃったんでしょうね。。
でも、小手先のウソ過ぎた(笑)
世界最高峰の技術を持つ日本のメーカーでもクリアできない基準値を
叩き出していたらしいですよ。
そりゃバレるって。。(笑)
でも、日本には全く関係のない話なので、
ご安心を!
以前から在庫しているE320 CDIですが、いつものように
ちょこちょこ手を入れながら品質向上をしています。
これまでに交換した部品たちは、
①エンジンを始動させる為の重要な部品
『グロープラグ』
②そのグロープラグに流れる電気を制御する部品の
『アウトプットステージ』
③リアゲートのキャッチ
(電動リアゲートなのでこれが故障するとゲートが閉まりません)
上記の部品がウチに入庫してから交換/修理をした個所です。
10万キロあたりで必ず壊れる
と言っても過言ではない、CDIの”鬼門”
とされる部分を押さえた整備内容です。
そして今回はターボのタービンを制御する部品
④『アクチュエーターソレノイド』を交換しました。
これがダメになるとどうなるのかと言うと、
とにかく遅くなる。(笑)
ターボがブーストしなくなるので、モッサリした感じのNAエンジンになります。
でも、その部品を国内で手配するとなかなかに高額な部品なんです・・・
そこで、デニ男おじさんが頑張ってドイツから購入しました。
毎回言いますけど、ウチは全員ジャパニーズスピークオンリーです(笑)
翻訳ソフトを頼りに発注をしていますが、ひょっとすると相手側は
非常に面倒な客かもしれません。
翻訳ソフトの文法が正しいものなのかもコッチは解りませんから。。
で、なんとかドイツから届きました♪
でも、これ・・実は2回目なんです。
なにが2回目なのかと言うと、1回目に届いたパーツは全く違う形の物が
送られてきましてね。。
で、『部品のカタチがちゃいまっせ?』とメールでやり取りの末に再度配達
されて来た物です。
これがイタリアやイギリスなら絶対に取り合ってもらえません。
さすがまじめな国ドイツ!!(笑)
届いた部品を早速装着!
このテーブルみたいなカバーの下に隠れています。
テーブルをめくって・・・
奥の方に見えているタービンの前に・・・
付いている・・・コレ!!
ちょろっとした電子部品に見えますが、相当重要な働きをしている部品です。
これを国内で手配すると、タービンASSYでしか部品の供給ができませんという不親切さ。
軽~く40万円は飛んで行きます。軽~く(笑)
このパーツについて、たま~にお問い合わせを頂きますが、基本的には当店の
ユーザーさんの車両修理の為にその都度、ドイツから取り寄せていましたが
現在は入手不可!!手に入りません!!
原価は極力抑えて、品質向上!
コレ、プラスパーの鉄則!!
原価が上がると最終的にユーザーさんの負担が大きくなりますからね。
誰も喜ばない(笑)
”この金額でそこまで手をいれてるん!?”
って言うサプライズをお客様に提供するのがウチの仕事です。
あ、それと今回、ボディーのワックスぴかぴか仕上げのついでに
ウインドウモールもぴかぴか仕上げにしておきました♪
モールの素材はおそらくアルミで、ブラックメッキ?アルマイト?
みたいな、手の込んだ表面処理をされた部品。
雨にやられてガビガビしていたのでキレイに磨いておきました!
しかも・・・手磨きで!!
手磨きを強調されると、気持ちが重いでしょ?(笑)
機械で磨いた方が早い場合もありますが、マスキングやらの時間を
考えると、このケースに関しては断然手磨きの方が早かったです。
それでは最後はJanis Joplin女史による”ベンツ買って”の曲でお別れです。