VW カルマンギア
2013年 12月 04日
寂しかったでしょ?笑
更新を滞っている間にしていた作業報告を!
今回の作業はVWの名車、カルマンギアです。
さすがイタリアンデザイン!のなんともグラマラスなボディーラインの持ち主!
※お客さんの車両なので外観はイメージ図です。
入庫車両は角テールでは無いのですが何か雰囲気の良い写真
だったので拝借※
ドイツ車なのにイタリアンデザインである理由はですね・・・
フォルクスワーゲン社・イタリアのコーチビルダー(イタリアだからcarrozzeriaね)
の”ギア社”・そしてこれまたドイツのコーチビルダー”カルマン社”の合作で
生まれた名車です。
ワーゲンのシャシー、エンジンなどをベースに、デザインをギア社が行い、
ボディーの製作をカルマン社が行い、それをフォルクスワーゲンが販売するという
なんともややこしい企画で世に放たれました。
利権で揉めなかったのかは、いささか不安ではありますが、仲良く製作して
くれたお陰で、60年近く経った今でも現存するほどの名車となった訳です。
なんでも当時は世界一遅いスポーツカーと言われていたそうで・・・
(当時新車でカルマンを買ったおじいさんに聞きました)
まあ、見た目が流線型のクーペなだけで中身は大衆車のビートルと同じユニット
なので”スポーツカー”としてカテゴライズする事が本来、間違いなんですよ。笑
空冷ワーゲン系は話し出すと止まらなくなるので、カルマンの説明はほどほどに、
今回の作業のご依頼は・・・
*クーラーのコンデンサーがヒットしない位置に移設。
*Frフードの中をキレイにする。
*内装カーペットの張替え
その他細かい部分もありましたが、メインの注文は上の3点。
某大手VW部品屋さんで新品購入できるクーラーKITなんですが
ノーマル車高を基準に設計されているので、ローダウン車両に取り付けると
コンデンサーをヒットして破損してしまう恐れが出てきます。
いつヒットさせてしまうか解らないストレスから開放される、最善の手段がコレ!
幸か不幸か、フロントフードの中の一部がパックリ切り取られていたので、
そこに寝かしてビルトイン!幅も計ったかの様にジャストだったので助かりました♪
ロードクリアランスの確保と謎のパックリ部分の有効活用に成功!
お次は、Frフードの中をキレイに。
配線がもじゃもじゃ。。。年数等を考慮すると仕方ないのか・・・
でも配線を引き直すと金額がグン!とアップしてしまいますし、引きなおして
配線はキレイにリセットできても、それ以外の部分はまた別で費用が掛かって
しまいます。
なので今回は不要な配線は排除したり、短くカットし、カーペット貼りと配線カバー
製作での対処となりました。
初期もじゃもじゃ
最低限対処後のもじゃもじゃ
そこに製作したオリジナル配線カバーが付くと
しっかりカバーできました!
その配線カバーと同系色で内装もリフレッシュ!
素敵じゃございませんこと?
さらにそこへ、追加で注文いただいたルームランプを取り付けると
純正の位置ではありませんが、”純正っぽい位置”に、加工して埋め込みました。
ぽいって言うのがポイントなんです!笑
もちろん使用した部品は純正品のHELLA製です。
ドアとも連動させたので、ドアオープンで点灯します。
一般的には”普通の話”なんですが、過去に見てきた空冷ワーゲン系で
その機構が生きている車両をあまり見かけなかったんです。笑
ルームランプすら付いていないのも多々ありましたしね。
ひさびさにカルマンに触れましたが、やっぱり好きですね~
小学生の時に観てた『ねるとん紅鯨団』の、男性陣が愛車で
登場する回があったんですよね。そこで出てきたカルマンギアに衝撃を受けて
以来、憧れになったたクルマでしたから!
早く免許を取って絶対に買ってやるってずーっと思ってました。
でも、結局、同じ空冷ワーゲンでもバハバグ買ったって言うね。。
※同タイプで雰囲気は似てますが、違う車です※
このクルマ僕が作ったっけかな?どうだったかな?後輩君の自作かな?
判別不能!!記憶ナシ!
大人になると言う事は”忘れること”と何かの本で読んだことがあります。
忘れたって事は私も大人になれたのでしょうか?退化してるのでしょうか?